いつも会うお散歩の犬

 私のウォーキングで利用している公園はその公園の周囲の人だけではなく、わざわざ自転車を使って公園まで来て歩き始める人や公園に来るまでも5分から10分歩いて来る人もいます。10分も歩いてくればそれだけでも十分かもと思ってしまう私なのでウォーキングと言ってもそんなに真剣な歩き方ではありません。時には犬の散歩の人と立ち話もするし、立ち止まって野鳥を見たりもします。
 良く立ち話をする犬を散歩させに来ている人はその公園でしか会う事がありませんでした。犬を前かごに乗せて来ているようですが、どの辺りに住んでいる人なのかも知りません。わざわざ犬を自転車に乗せて来るくらいなので家が遠いのかもしれませんが、それよりも犬が高齢のためだからなのかとずっと思っていたのです。
 公園は最寄りの駅からまあまあの速度で歩いて30分くらいかかります。私は幸運にもというか、不幸にもというか、公園から5分もしないところに住んでいるので、駅には遠いですが公園には近いのです。なので、その日のお天気や風の強さや人の流れを見てから公園に繰り出す事が可能な事は助かります。公園にいるときに急に雨が降り出したり、寒くなったりしたら、すぐに家までたどり着きます。どちらかと言えば駅に向かって歩く事の方が遠くて面倒なくらいです。
 ある日、駅前の銀行に行こう思い、珍しく駅の方へ歩いて向かいました。大きな道を通ってもいいのですが車の往来が激しくて好きではないので、少し分かりづらい路地を通っていく事にしました。袋小路があり、何度か突き当たりの行き止まりに出くわしながらようやく駅前の通りに出る事ができました。
 前から見覚えのある人が自転車で向かって来ました。「おはようございます、こんなとこで会うとは〜」公園で会う、犬を散歩させている人でした。こんなところで会うとは、というのは私も言いたいくらいの台詞でした。聞けば、お住まいは駅前のマンションだそうで、なるほど、お散歩させようにもあまり良い環境ではないのです。わざわざ毎朝、毎夕には公園に行って、池の周りを1周してお散歩させてもらっている幸せなワンちゃんなのだと思いました。